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ご覧になられましたか?

[2018.06.05]

先ほど放送していたNHKのクローズアップ現代、ご覧になられましたでしょうか?

以前、あわてずに、という題で(このブログで)少し触れている内容と同じテーマを、さすがに分かりやすく伝えていましたね。

 

もう一度ここでも声を大にして言わせてください。

がんと診断されても、決してあわて(すぎ)ずに、ましてやインターネットや雑誌などの誇大広告に心動かされずに、まずは目の前の医師に向き合って下さい。

抱えた不安、疑問をすべて医師に伝え、その答えを知性を持って聞いて下さい。

何だか聞きにくい、、ちょっと怖い、、と思われたら、違う医師に同じことをしてみましょう。

どんな病気もそうですが、がん治療は特に、医師と患者さんの双方向の意思疎通が非常に大切ですので、合わないと思う医師に気など使っている場合ではないですし、そんな必要はないんです。

また、番組でも強調してましたが、エビデンス(科学的根拠)に基づいた標準治療を治療の第一選択とする、ということを忘れないで下さい。

この6月からインターネットの医療広告も規制が始まってはいますが、最先端の〇〇治療、〇〇療法などに惑わされないように。

惑わされそうになったら、遠慮なく医師に(もちろん私でも!)尋ねて下さい。

心の迷いの軌道修正がきっとできるはずです。

 

今日はストレスについて書こうと思っていましたが、番組をちょうど見ていましたので、再度みなさんにお考えいただきたいと思い、変更しました。

私の持論ですが、人が生きていく上で大切なのは、体力・気力・知性だと思っています。

それは元気な時もそうでない時も、いかなる時もです。

がんと診断されて、治療に際してもそれらが不可欠です。

周囲の助けも大いに受けながら、納得のいく治療に体力・気力・知性を持って取り組んでいただければ、とひとりの医師として願います。

 

以前にも紹介したこの映画。ザ・ワイルド。

アンソニー・ホプキンス演じる主人公の男性は、体力・気力・知性すべてをバランスよく併せ持つ人物で、憧れです。

 

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