ご覧になられましたか?
先ほど放送していたNHKのクローズアップ現代、ご覧になられましたでしょうか?
以前、あわてずに、という題で(このブログで)少し触れている内容と同じテーマを、さすがに分かりやすく伝えていましたね。
もう一度ここでも声を大にして言わせてください。
がんと診断されても、決してあわて(すぎ)ずに、ましてやインターネットや雑誌などの誇大広告に心動かされずに、まずは目の前の医師に向き合って下さい。
抱えた不安、疑問をすべて医師に伝え、その答えを知性を持って聞いて下さい。
何だか聞きにくい、、ちょっと怖い、、と思われたら、違う医師に同じことをしてみましょう。
どんな病気もそうですが、がん治療は特に、医師と患者さんの双方向の意思疎通が非常に大切ですので、合わないと思う医師に気など使っている場合ではないですし、そんな必要はないんです。
また、番組でも強調してましたが、エビデンス(科学的根拠)に基づいた標準治療を治療の第一選択とする、ということを忘れないで下さい。
この6月からインターネットの医療広告も規制が始まってはいますが、最先端の〇〇治療、〇〇療法などに惑わされないように。
惑わされそうになったら、遠慮なく医師に(もちろん私でも!)尋ねて下さい。
心の迷いの軌道修正がきっとできるはずです。
今日はストレスについて書こうと思っていましたが、番組をちょうど見ていましたので、再度みなさんにお考えいただきたいと思い、変更しました。
私の持論ですが、人が生きていく上で大切なのは、体力・気力・知性だと思っています。
それは元気な時もそうでない時も、いかなる時もです。
がんと診断されて、治療に際してもそれらが不可欠です。
周囲の助けも大いに受けながら、納得のいく治療に体力・気力・知性を持って取り組んでいただければ、とひとりの医師として願います。
以前にも紹介したこの映画。ザ・ワイルド。
アンソニー・ホプキンス演じる主人公の男性は、体力・気力・知性すべてをバランスよく併せ持つ人物で、憧れです。