ワクチン色々/院長
先の連休を過ぎ、急に秋風を冷たく感じるようになってきました。
インフルエンザワクチン接種もそろそろ佳境に入ってきたところでしょうか。
まだの方はお早めに済まされることをおすすめします、
新型コロナワクチンも当院では接種をおすすめしています。
世間ではもうコロナが終わったかのように思われている向きがあるようですが、5類に変更されただけで、ウイルスそのものが消えてなくなった訳ではありません。
むしろ、コロナ関連死(新型コロナ感染➡基礎疾患悪化➡死亡)の数は5類変更以降増加しているのです。
必要以上に恐れることはないですが、65歳以上の高齢者の方、基礎疾患をお持ちの方、肥満傾向の方は寒さが強まる前に接種をされるほうが安心です。
ご希望の方は事前にご予約をお願いします。
他に予防医学的におすすめしたいのは帯状疱疹予防ワクチン、RSウイルス感染症予防ワクチンです。
当院でも患者さんの多い帯状疱疹。
かかりつけの方は「ちょっとブツブツがかゆいような痛いような...」と思われたらすぐに来院されますので、後遺症も残らずに治癒されますが、ここで様子を見てしまうといけません。
帯状疱疹は初動が非常に大切なのです。
治療の開始時期を誤ると、辛い神経痛が長く残ってしまう可能性が高くなってしまいます。
そこで重要な役割を果たしてくれるのがワクチンの存在です。
生ワクチン・不活化ワクチン「シングリックス」の2種類あり、ご納得された上でどちらかを選択いただければと思います。
発症及び重症化予防効果が高いのは圧倒的に不活化ワクチンですが、ワクチンそのものの価格ゆえに、接種費用も高額(高槻市ではまだ助成がありません)となってしまうことを書き添えておきます。
さらにはRSウイルス感染症予防ワクチン「アレックスビー」です。
RSは小さなお子さんの病気といったイメージが大きいと思いますが、高齢者の方(特に、慢性の呼吸器疾患や心疾患、糖尿病、腎臓病をお持ちの方)は、特に注意が必要です。
グラクソスミスクラインの研究グループの統計では、RSウイルス感染症で入院される60歳以上の方(日本)は1年間で6万3千人、うち死亡される方は4,500人と報告されています。
インフルエンザよりも重症化・重篤化の傾向が高く、決してあなどれない感染症です。
発症及び重症化予防の高いワクチン「アレックスビー」。
お孫さんと接する機会の多い方もぜひご一考いただければと思います。
こちらも事前予約制となりますので、よろしくお願いします。
ワクチンが色々あってどう対処すればいいのかよくわからない...と思われる方も多いでしょう。
ただ言えるのは、ワクチンで発症や重症化を防げる疾病はワクチン接種をするのが基本的に肝要ということです。
とはいえ、ご納得の上での接種が大前提。
ご不明な点はお気軽にご相談ください。