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痛風発作が起きたら。

[2025.08.08]

さて、激しい痛みの痛風発作が起きたら...

まずは痛みをやわらげるために関節の炎症を抑える治療を行います。

非ステロイド系の抗炎症薬の内服が基本ですので、発作がおさまるまでしっかり飲んで下さい。

発作が起きている間は尿酸値が変動しないようにすることが大事。

高尿酸血症そのものに対する尿酸値を下げる治療は、発作が治まってからのスタートとなります。

起きてしまった発作の治療と高尿酸血症(及び痛風)の治療は別々に考えます。

ただし、すでに尿酸値を下げる内服をしている場合は、発作中もいつもの内服は続けてください。

 

高尿酸血症と痛風治療の根本的な治療は、尿酸値6.0mg/dL以下を目指す継続的なコントロール値の継続的なコントロール。

すぐに内服治療をスタートさせる必要のある方は...

・痛風発作を起こしたことがある方

・尿酸値が8.0mg/dL以上で合併症(腎障害、尿路結石、高血圧、狭心症、糖尿病などをお持ちの方

・尿酸値が9.0mg/dL以上の方は内服治療を早速始めてゆっくり尿酸値を下げていきましょう。

目標値まで下がったらその数値をしっかりと維持すべく努めてください。

6.0以下に維持できれば、痛風発作は起こらなくなります。

また、そうした治療や生活習慣の改善が様々な合併症の予防にもつながっていくのです。

内服は決して自己判断で減らしたり止めたりしないでください。

定期的な診察の中で経過を診ていますので、こちらの指示に従ってくださいね。

尿酸生成抑制薬と尿酸排泄促進薬の2種類の内服が必要ですので、どちらかの内服にのみにならないようにお気を付け下さい。

目標は6.0mg/dL!

 

近年は食生活の変化に伴って、発症年齢が低下している傾向にあります。

食生活の乱れや飲酒量、生活状態が大きく関わっていますので、若い方もおじさんの病気と思わずにとらえてください。

いずれにしましても、コントロールに向けて頑張っていきましょう!!

 

余談ですが...

痛風発作が起きたら、患部を心臓より高くして冷やしましょう。

温めたり、もんだりさすったりは逆効果です。

歩き回ったりもやめておきましょう。

痛みを感じたらすぐに受診ください。

 

次回は、治療が必要になる前段階及び治療中に努めていただきたい生活習慣の改善の内容について簡単に書いていこうと思いますので、ご参考になさってください。

がん検診、慢性疾患で月一度受診くださる方は一年に一度必ず受けるようにしましょう。

 

 

 

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