高尿酸血症の治療は?
ここ数日、朝晩は少~しマシでしょうか...
といっても狭い日本でありながら、目にするだけでクラクラする数字がニュースで飛び交っていますね。
変わらず、熱中症予防には十分にお気を付け下さい。
さて、高尿酸血症の治療についてです。
詳しくは受診の際にお話しさせて頂きたいので、端的に書いてみます。
治療の基本は左記にも書きましたが、尿酸値6.0mg/dL以下を目指す継続的なコントロールの実施です。
尿酸値は急激に下がると関節などに付着していた尿酸の結晶が一気に溶け始めて痛風発作が起きることがありますので、発作を防ぐためにも段階的にゆっくりと下げていく必要があります。
根気よく焦らないでいただきたいです。
結果、尿酸値が目標値まで下がったらその数値を維持していくことが肝要です。
尿酸値6.0mg/dL以下に維持できれば、痛風発作が起きる可能性は極めて低くなりますので、生活習慣の改善も頑張ってお続けください。
心筋梗塞や脳卒中などの生命にかかわる合併症の予防にも非常に有用です。
内服治療は、必ず医師の指示に従ってください。
ご自身の判断で薬を減らしたり止めたりしないようにしましょう。
継続は何よりも大切ですので、定期的な検査(採血など)による経過を診させてください。
最後になりましたが、尿酸値を下げる薬は
①尿酸生成抑制薬
②尿酸排泄促進薬
以上の2種類です。
尿酸値としては、6.0mg/dL以下は青信号、6.0~8.0は黄信号、8.0以上は赤信号と認識してください。
患者さん各々の状態によって、薬の増量や服薬や生活習慣の改善の徹底を図っていきます。
ここまでシリーズで書いてきましたがご理解いただけましたでしょうか?
尿酸値が高いとすでに分かっておられる方、健診で新たに分かった方は放置せずに、治療に進むことを躊躇しないでください。
ご不明な点はお気軽にご相談ください。
暑さとは別に、暦の上では今日から9月。 待合室で秋の趣を感じていただければ幸いです。
