あわてずに。
がんについて、少し書いてきました。
今日は、がんと告知された時のアドバイスを私なりに、もちろん医学的な立場から書いてみたいと思います。
診察室でドクターから、がんですと告知されたら。。
おそらくほぼ100%の方がショックと不安に襲われることでしょう。
しかし、がんの治療は最初の最初が後々に大いに影響し、結果をも左右します。
まずは落ち着いて、ドクターの話をよく聞き、分からないことは遠慮せずに納得できるまでどんどん尋ねましょう。
大切な自分自身もしくはご家族の体のことです。
セカンドオピニオンを受けるという選択も大切ですね。
最初にあたったドクターに任せるのも、信頼できると判断できればもちろん構わないですが、少しでもあれ?と思うなら、そうすべきです。
重ねて言いますが、最初に行う治療法が非常に重要なんです!
焦って急いだりせず、ご自身が納得するまでしっかりと考えてから治療法を決めるようにしましょう。
さて、ここで問題なのがインターネットです。
ネット上の医療情報ははっきり言いまして玉石混淆ですので、冷静でない時に、ネットで調べたりするのはやめておいた方が賢明です。
〇〇療法など耳障りのいい宣伝文句にも惑わされないようにして下さい。
コレをして治った!などの文句につい惹かれるのも分からなくはないですが、情報を正しく取捨選択するように心がけましょう。
どうしても気になるときは、ドクター(もちろん私でも!)に尋ねてみて下さい。
医学的根拠に基づいた答えが返ってくるはずです。
それから。。
標準治療という言葉があります。
標準という言葉の響きから、もっと良い治療法があるのでは?と思われる方が多いようですが、それは間違いです!
標準治療とは、現在の医学で最も最善の治療を意味し、まずはこれが一番大事だと言えるでしょう。
先進医療や最先端医療と聞くと良いように思われるでしょうが、まだ実験段階にある研究途上の治療法のことで、将来的に標準治療になると期待されている治療法なのです。
もちろんそれらの有効性の確立を期待する立場ではありますが、治療法の選択の順番もしくは選択そのもの(代替療法のアレコレなど)を誤らないようにしてください。
今や、この長寿社会において、がんはさして特別なものではありません。
普段の生活習慣を見直してがん予防に務めたり、早期発見すべく検診を受けたりするのは当然として、もしがんになっても、まずは落ち着いて事にあたるようにしましょう。
もう少しでオリンピックも終わりですね。
寒さのせいか、運営のせいか、観客がちょっと少ないような(フィギュアは別ですが)印象を受けました。
選手の方々はどう思われているのか分からないですが、もし私が選手なら、寂しく感じるように思います。
東京オリンピックは、拍手と歓声で選手の方々を大いに応援し、称えてあげたいなと強く思います。
(暑さがかなり心配ではありますが、、。)
こんなに雪が降って凍てつくように寒かったのも、随分前のような気がします。
陽射しに春を感じる今日この頃。
まさに春に向かって、一日一日ですね。