ご質問がありましたので。
いきなりですが、肺炎球菌ワクチンの予防接種について、このところご質問が重なりましたので、ブログ上でもそれらについて書いておこうと思います。
まず、なぜワクチン接種が必要なのか?というお尋ねについてですが、これは端的に言いまして、肺炎が日本人の死因上位の疾患だからです。
がん、心臓疾患に次いで第3位なんです!
肺炎によって亡くなる方の約95%が65歳以上の高齢の方々であり、そういった方々は若い方々に比べるとカラダの抵抗力が弱い傾向にあるので、肺炎にかかるリスク・重症化するリスクともに高くなってしまいます。
65歳以上で基礎疾患(糖尿病や慢性肺疾患、慢性心疾患など)をお持ちの方は、なおのことです。
肺炎球菌には様々なタイプがありますが、(接種するワクチンは)通常の社会生活で感染してしまう菌の型に対応したワクチンですので、感染予防・重症化防止には総じて有効と言えます。
もちろん、ワクチンが対応していない肺炎球菌による肺炎についてはその限りではありませんが。
いつ接種すればいいのか?というお尋ねについては、、。
季節は全く関係ありません。
一般的に風邪やインフルエンザの流行する前に、と思われる方が多いかもしれないですが、ワクチン接種による感染予防を考えるのであれば、いつでもいいのです。
体調の良い時や時間の余裕のある時に接種されることをおすすめします。
公費助成の対象の時期を逃さずに、受けておきましょう。
思い立ったが吉日です!
一回接種したらそれでいいのか?というお尋ねについては、、。
ワクチンの免疫(抗体)は、健康な方の場合、少なくとも5年間は持続するとされています。
ですので、毎年しなければいけないインフルエンザワクチンとは違いますよね。
当院では、5年以内に再接種することのないように、カードをお渡ししています。
こんな感じでしょうか?
ご不明な点があれば、お気軽にお尋ねください。