高尿酸血症・痛風の方のための生活改善とは?
さて、生活習慣の改善と聞いてまずどう思われるでしょうか。
正直面倒くさい、あまりやる気が出ない、いつ迄すればどこ迄すればいいのかわからない、などでしょうか。
でもそうはいっていられないのが現実です。
うまく生活習慣の改善が進まずに内服治療となっても、内服による状態維持のコントロールは可能ですが、よくない病態が長く続く状態、また病態が進めばそれだけやっかいな合併症の発症が懸念されるからです。
早く取り組むべき改善ポイントとしては。。。
① アルコールの摂取量を減らすこと
ビールに限らず、アルコール自体が尿酸値をあげる原因になりますので、尿酸値の高さを指摘されている場合はなるべく控えましょう。
例)ビール…350~500mL 日本酒…180mL ワイン…200mL 焼酎25度…90mL ウイスキーまたはブランデー40度…60mL
一日の飲酒量の目安です。あくまで目安ということを胸にとどめておいてください。
② 水分を適切かつ十分に摂取すること
尿酸は尿から排泄されますので、尿量の増加=尿酸の体外への排出につながります。
水分制限の指示を受けておられる場合を除き、積極的に水分を摂りましょう。
甘いドリンクは肥満及び痛風のリスクを逆に上げますので、純粋な水分やお茶にして下さい。
③ 適度な有酸素運動をすること
この場合の運動とは決して息が上がるような激しい運動ではありません。
かえってエネルギーの燃えカスである尿酸が増えて、尿酸値が上がる原因になりますのでご注意を。
過度な筋トレも×です。
早歩きのような軽いウオーキング、水泳(必死になり過ぎない)、ジョギングなどを週三回程度を目安に体重減少につなげるべく頑張りましょう。
④ ストレス発散の方法をご自分なりに見つけること
ストレスのない方はおられないと思います。
いいこともそうでないこともストレスになりえるからです。
ただ、高尿酸血症や痛風になる方は概してせっかちで行動的な人が多いものです。
早食い・大食い・がぶ飲みはよろしくないことですが、仕事も積極的にバリバリこなし(いいことですね!)、とまっていられないような方といったところでしょうか。
こうした方々はストレスにさらされやすく、ストレスもまた尿酸値の上昇に非常に関係します。
ストレス解消法は人それぞれ。
なんでもいいのです。
カラダとココロに優しいご自身なりのリラックス法を見つけてみてください。
生活の中の小さな「ホッ」を見つけましょう。
次回は食事の摂取について、次々回は具体的な治療について端的に書いてみようと思います。
お役に立てましたら幸いです。
治療を始めないとと迷っておられる方、今がその時ですよ。
まずは健康相談にご来院ください。
お待ちしています。
笑顔がこわばっていて恥ずかしいです...
