No! タバコ③ ~脳卒中・心筋梗塞~
今日は、半夏生.。
漢字だけ見ていても、なんとなく今の時節をイメージできるような言葉ですね。
日本語は、本当にこまやかな美しさに満ちているなぁとしみじみ感じます。
これも、三島由紀夫や谷崎潤一郎、川端康成など耽美的な小説が大好きな妻の影響でしょうか、、。
さて、今日はタバコと脳卒中・心筋梗塞との関りについて書いてみます。
少し難しい言葉で言いますと、脳血管障害と急性心疾患(当サイトの別ページもご覧下さい。)ですね。
いずれも命にかかわる重大な病気であり、要介護状態につながる可能性が非常に高い病気でもあります。
タバコが一体どう悪影響を及ぼすのでしょうか?
タバコの煙に含まれるニコチンは血管の収縮、血圧の上昇、心拍数の上昇をもたらし、一酸化炭素は血液中の酸素の運搬を妨げるのです。
そして血管が詰まりやすい状態になり、動脈硬化を促進し、脳血管障害と急性心疾患の発症の原因となりうるのです。
ちなみに、喫煙者が心筋梗塞を発症するリスクは、非喫煙者を1とすると、男性は3.64倍、女性は2.90倍。
脳卒中による死亡するリスクは、非喫煙者を1とすると、男性は1.51倍(くも膜下出血は2.93倍)となります。
さらに、1日の喫煙本数が21本以上の人が脳卒中によって死亡するリスクは、非喫煙者を1とすると、男性は2.17倍、女性は3.91倍というデータがあります。
数字で見ると明らかですね。
しかし!!
禁煙に成功し、禁煙期間が長くなると、そのリスクが非喫煙者と同レベルにまで低下することも分かっているのです。
様々な病気はあれど、まずは禁煙が健康長寿へのパスポートと言っても差し支えないでしょう。
禁煙、、どうしようかなと思っている方、大勢いらっしゃると思います。
実際、当院でも相談に来られる患者さんは多いです。
そんな患者さんに、わたしはあえて毅然とした態度で接するようにしています。
自分の経験からも、決して易しいことではないことを知っているからです。
何を!!と思うくらいの気持ちで挑戦して下さい。
苦しんだだけの実りは必ずあります!
先日から、経験豊かなベテランさんが新しく受付事務に入ってくれています。
おおくま医院スタッフ一同、下半期からまた心新たに頑張って行きますので、どうぞよろしくお願いいたします。