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No!タバコ⑥ ~受動喫煙~

[2017.07.23]

言うまい書くまいと思いますが、本当に暑いですね。

大阪の暑さはもはや苦行の域ではないでしょうか。

私が子供の頃はこんなに暑くなかったような気がするので、やはり地球温暖化による異常気象のひとつなのでしょう。

色々考えてしまいます、、。

 

先日、当院の駐車場の一角に立つクスノキの木で、アオスジアゲハという非常に美しい蝶を見ました。

ひらひらと舞う様子に、思わず暑さを忘れて見入ってしまいました。

当院は、蝶や鳥など美しく可愛い生き物がなぜか色々飛んでくるんですよ。皆さんにも楽しい一瞬が訪れると嬉しいです。

 

さて、今回で最後のNO!タバコシリーズ。

最後は、受動喫煙について書いてみたいと思います。

タバコに含まれる有害物質については初めの頃に書きました。

タバコの煙には、喫煙する本人が直接吸い込む主流煙と、タバコの先から立ち上る副流煙のふたつがあり、この副流煙の方が主流煙よりもニコチンだと2.8倍、タールだと3.4倍、一酸化炭素だと4.7倍多く含んでいます。

この副流煙を吸いたいと思っていなくても吸い込んでしまうことを受動喫煙と言います。

上記の数字からもお分かりの様に、喫煙している本人よりも、近くにいる喫煙していない人の方が、有害物質の脅威にさらされてしまうのが何とも理不尽で残酷な事実と言えるでしょう。

受動喫煙によって、がんや脳卒中、心筋梗塞、呼吸器疾患(気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫など)など様々な厄介な病気を発症するリスクが高くなることが明らかになっています。

喫煙習慣のある夫を持つ妻の場合は、脳卒中、肺がん、COPDの発症及び悪化、喘息の誘発及び悪化、急性心疾患、脳血管疾患、早産、低出生体重児の妊娠などの悪影響を受けるとされています。

お子さんの場合もまた、大人と同様に悪影響を受けます。

喫煙される方は、なんとも不思議な論理で喫煙を続けておられることが多いように思いますが、人は決してひとりだけで生きているわけではありません。

無人島で暮らしているならともかく、普通に社会生活を営んでいるということは、人とのかかわりの中で大なり小なり生きているのです。

もう喫煙を自己責任論だけで正当化する時代ではなくなっています。

社会全体で取り組むべき問題なのです。

喫煙習慣のある方、決して楽な易しい道ではありませんが、覚悟を決めて禁煙を頑張ってみませんか?

当院はそんなあなたを医学的にサポートします!

 

アオスジアゲハがひらひらと舞っていたクスノキです。

ご来院の際は、どうぞ見上げて探してみてください。

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