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大人の感染症予防③

[2017.05.23]

今日の午後は、先週に引き続き、松原小学校での内科健診でした。

新しい聴診器を携えて、意気揚々と出掛けましたが、車越しの強い日差しにやられ、子ども達の元気にやられたおじさんドクターでした。

 

さて、子ども達と言えば、同居する子ども達からうつることもあるおたふくかぜ。

子どもの時にかかっていない大人がかかると、症状はひどく、重症化しやすいです。

また、男性女性ともに、生殖器系に好ましくない後遺症が残ることもあり得ます。

妊娠中に発症しても、胎児の先天性奇形は影響なしと言われてはいますが、妊娠初期ですと流産の可能性が30%高まるとされていますので注意が必要です。

妊娠を考えている女性で抗体がない場合(かかったことがない)は、早めのワクチン接種をおすすめします。

さらに、パートナーや同居する家族で抗体を持っていない人にも接種してもらった方が良いでしょう。

 

アメリカなどでは、おたふく風邪は定期接種に組み込まれており、ほぼ絶滅状態にあります。

日本ではいまだ任意接種ですので、だいぶ遅れていると言えるでしょう。

かかったかどうかわからない方、過去に受けたワクチンの抗体が残っているかどうかは抗体検査で確認できます。

(もしすでに昔かかっていても、ワクチンの抗体が残っていても、検査で調べずに接種しても副反応が起きる心配はほぼありません。)

ワクチンで防げるおたふくかぜ。

今一度、ご自分でご家族で考えてみてください。

 

風疹、麻疹、肺炎球菌、おたふくかぜ、水痘(帯状疱疹予防)、もはや当たり前のインフルエンザ、このあたりの予防接種はおさえておいていただきたいと思います。

 

 

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