洗浄について少し。
肌にあたる空気が冷たいほど寒かったり、一転して緩んだり、大寒を前にしておかしなお天気ですね。
そのせいでしょうか、今年は花粉症の症状を感じる時期が早まっているようで、不快な症状を訴える患者さんが多く来院されています。
高槻~島本町(特に、北部地域)は、スギ花粉が多く飛散するエリアですので、あれ?と思われたら、症状が多くなる前に受診されることをおススメします。
さて、アレルギーをお持ちの方の日常のケアについてです。
皮膚や眼、鼻などに症状が出ると、本当にイヤなものですね。
私自身もアレルギー持ちですので、よく分かります。
スギやヒノキ、はたまたイネやブタクサなど期間限定の花粉症も、ハウスダストやダニなどの通年性のアレルギーも、アトピー性皮膚炎も、広いくくりでは同じくくりの疾患ですので、以下に書くことはその認識の上で実行してみて下さい。
(また、ブログではごく簡単なこと=ごく基本的なことしか書けないこともご了承下さい。個々の方にあったケアの仕方がもちろんあります。)
何度か書いてはいますが、皮膚の日常のケアで一番重要なのは洗浄です。
これはアレルギーの有無を問わず、言えることですが、アレルギーをお持ちの方はなお一層の細やかなケアが必要となります。
まず、出来る限り低刺激の洗浄剤を使うこと。
無添加の石けんや、アレルギーに対応している洗浄剤などが良いですね。
そして、泡立てネットなどを使って泡をたくさん作り、その泡で決してこすらずに(力を入れないで)優しく汚れを浮かせたら、洗浄剤が皮膚に残らないようにしっかりとすすぐ。
この一文の行為をきちんとできている方は、意外と少ないのです。
洗浄している時間(洗っている時、すすいでいる時共に)はあまり長いのはいけません。
時に、神経質な方は、しっかり流さねばとすすぎに時間をかけすぎて、かえって皮膚の過乾燥を招くことがあります。
汚れが落ちていないのも問題ですが、落としすぎる(→皮膚の表面が傷付きます。)のもまた問題です。
何事もやり過ぎは禁物。
皮膚に症状が出ている時ならば、特に身体は、タオルなども使わずに自分の手のひらで泡を付けて優しくなでるように洗うだけでいいのです。
シャワーの水流も強いのはだめですよ。
洗った後は、これまた低刺激の保湿剤をたっぷりとこすらずに優しく皮膚に塗布しましょう。
皮膚に直接触れる肌着類は、化繊類ではなく、コットンなどの天然素材100%のものがいいですね。
ナイトウエアもです。
いかがでしょうか?
スキンケアは、慣れるまでは中々自分のやり方から離れられないでしょうけれど、地道な努力がきっと光を与えてくれます。
今一度、基本に立ち返って実行してみて下さい。
今の状態よりもきっとよくなっているはずです。
一緒に頑張りましょう!!