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糖尿病の合併症について⑤

[2017.12.26]

今年最終の診察を控え、連日多くの患者さんに来ていただいて光栄至極な私です。

丁寧な説明&的確な診断を旨としていますので、お困りの症状の大小問わず、ご遠慮なくご相談くだされば幸いです。

地域の健康増進は、社会全体の健全化につながると信じています!

健康は何物にも代えがたいものですから。

 

さて、糖尿病の合併症について、今回がラストです。

今日は、合併症のもう一つのタイプ=細小血管症について少し書いてみたいと思います。

 

細小血管症は、毛細血管の衰えが原因で起こり、眼で進行すると失明に、腎臓なら人工透析、手足など末梢の神経線維などに障害が起こって痛みやしびれを引き起こしてしまうといった好ましくない事態に至る可能性を持しています。

自覚症状もなく進行することも多いので、注意を傾けることが必要ですね。

細小血管症の発症は、高血圧や高血糖値に加えて、糖尿病の病歴の長さにも関係しています。

血糖コントロールをしていても、病歴が長いと血管が衰えてしまうのです。

合併症が発症してしまうと、生活上のQOL(生活の質)が著しく損なわれてしまいます。

そうなってしまう前に、普段の生活の中でご自分で出来ることは少しでも取り組んでいただきたいです。

きっちりと実行すれば、血糖コントロールも行い、合併症の発症及び進行の抑制が可能になるのですから!

 

何度重ねて書きますが、

・規則正しいバランスの取れた食事。

・甘いもの、塩分、アルコールの摂取を控えめに。

・食物繊維を多めに摂取する。

・意識して体を動かす。まずは、階段の積極的な利用から。

以上の4点は、血糖値の安定及び改善、血糖値の急上昇、血圧のコントロールに非常に効果的です。

 

自覚症状がない段階での地道な努力が、難しいのは分かります。

ただ、時機を失すると、取り返しのつかないことになりかねないですので、心の片隅に危機感を持って小さなことから取り組んでいただければと思います。

もちろん、定期的な受診も怠らないようにしてくださいね。

 

先月の 結婚記念日に、妻と出掛けた時の写真です。

おわかりのように、わたしもお腹周りの改善の必要性に直面しています(汗)。

妻によると、お菓子の食べ過ぎらしく。。

頑張ります!

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