ん?と思うこと。
患者さんとお話ししていて、ふと「あれ?ん?」と感じることがままあります。
何にかといいますと、持っておられる医療情報についてです。
昨今はネットに様々な情報が飛び交い、私を含む誰しもが玉石混交の情報に接する状況ですね。
一医療者としてみた場合、医療に関する情報はまさにそうで、巧みに虚偽の情報が流されています。
どうしてもご自身が見られた情報が頭に入り込んでしまわれるのはよく分かります。
ただ、こと医療に関しては、疑う視点を頭のどこかにお留め頂きたく思います。
そして疑問に思われたことは、その時の診療内容と関係なくともお尋ねください。
正しい情報をお伝えできるかと思います。
(超最新の専門外の事でその時に私がわからなければ、調べて後日きちんとお答えさせていただきます。)
最近の具体例で言いますと、ワクチン接種について。
帯状疱疹予防ワクチンをおすすめしますと、「一度なったのでもう大丈夫かなと思うのですが」と仰る方が割におられます。
帯状疱疹は何度でもかかる可能性のある疾患で、その時々のご自身の心身の状態で症状の出方も
異なります。
初動が早ければ抗ウイルス薬の服用で問題なく治癒していきますが、少しでも遅れると厄介です。
「水疱瘡にかかったことがないので大丈夫です」と仰る方もあったかと記憶しています。
幼いころにかかった水痘ウイルスで帯状疱疹に、という部分は合っていますが、後半は残念ながら間違っています。
丁寧に説明させていただくと、「そうだったんですね。じゃあ、すぐにでも接種したいです。」という正しい流れになります。
そのほかの種類のワクチンに関しても同様のケースがまま見受けられます。
普段の説明が行き届いていない当方の責任もあるのかなと感じたりもしますが、案外ご友人同士の情報を信じておられるようで、そんなものなのかと...
ただ、誤解なきように書きますが、当院は予防医療及び感染症医学の観点からワクチン接種を積極的にすすめていますが、あくまで任意接種ですので、ご自身のご判断に基づいて接種させていただいています。
接種しないというご判断をされるにしても、正しい情報に基づいたご判断を納得してしていただければと強く願います。
蛇足ですが、当院の受付スタッフはみな温かく対寧な対応で患者さんに接するように心がけてくれています。
ワクチンの事でも、美容の事でも、なんでもお声がけください。
きっとお気持ちよくお感じ頂けると思います。
頑張ってお答えします! 正しい情報で正しく判断して下さいね。
