新型コロナウイルス検査について
【当院が実施している新型コロナウイルス検査】
●SARS-CoV-2遺伝子検査/PCR検査(real time RT-PCR法/リアルタイム方式)
全自動PCR検査装置=遺伝子解析装置Auto Amp(島津製作所製)を導入しております。
検査に使用する試薬のAmpdirect 2019-nCOV検出キットは体外診断用医薬品として厚生労働省より既に承認を受けており、遺伝子増幅法(1step RT-PCR)によって、新型コロナウイルスのRNAを従来の同種のR-T PCR機器よりも比較的迅速に検出できるものです。
現時点において最も信頼性が高く、高精度な検査方法であり、検査時の感染の有無を判定できるものです。
有症状はもちろん、無症状の感染初期からの検査が可能であり、新型コロナウイルス感染症か否かの確定診断に非常に有用です。
(無症状でご自身の希望による検査は自費検査となります。)
先に比較的迅速と記載しましたが、所要時間は最短90分・最長130分/検体数によってはそれ以上を要します。
費用(無症状でご自身のご希望による場合は自費)は初診料・検査料・検査判断料で、15,000円(税込)。
証明書ご入用の際は、別途3,000円を文書作成料として申し受けます。
英文の場合は5,000円となります。
※保険診療の場合は、ご自身の保険の負担割合に応じた金額となり、症状に適した投薬も勿論させて頂きます。
● SARS-CoV-2遺伝子検査/等温核酸増幅方法(NEAR法)
2020年10月に厚生労働省より新型コロナウイルス感染症の体外診断用医薬品として承認された検出キット・ID NOW 新型コロナウイルス2019(米Abbott社製)を同社の機器ともに使用しており、発症日に関わらず、無症状・有症状の方ともに検査が可能です。
迅速(所要時間約13分)かつ高精度な検査として、導入以来、非常に有用なツールとして活用しています。
感染初期から検知可能ですので、新型コロナウイルス感染症か否かの確定診断に重要な役割を果たし、早期発見→早期治療→重症化回避の助けになってくれるものと考えます。
費用(自費の場合)は初診料・検査料・検査判断料で、12,000円(税込)。
発熱や咽頭痛、咳などの感染症を疑わせる症状がある場合は保険診療となりますので、上記の自費金額ではなく、ご自身の負担割合に応じた金額となります。
*現在は基本的に抗原検査にて対応しておりますが、診察させて頂いた上で、上記のID NOW/核酸増幅検査が有用と判断した場合はこちらにて対応させて頂いております*
Attention!
皆様にご留意いただきたいのは、発熱や咳・咽頭痛、胃腸症状など新型コロナウイルス感染症などの感染症を疑うような症状がおありの場合は、ご来院前にお電話をお願いしたいということです。
感染拡大防止の上で非常に肝要ですので、お願い致します。
● 抗体検査
抗体検査とは、ご自身が新型コロナウイルスに対する抗体を血中に保有しているかどうかを調べる検査です。
端的に言いますと、過去の感染履歴を調べるものであり、検査時の感染の有無を判断する検査ではありません。
抗体には...
① IgG(過去に感染したことを意味し、比較的遅くに現れて長期間残存する)
② IgM(感染初期に現れるものの、比較的早い段階で消失する)
の大まかに言ってこの2種が主な抗体です。
当院採用の免疫クロマトグラフ法による抗体検査(コージンバイオ/日本製)は研究用試薬であるものの、上記2種・特に新型コロナウイルス表面のスパイク(S)タンパク抗体/IgG・IgMを保有するかどうかの高精度な検出が可能となっています。
少量の血液かつ約15分で簡便でありながら、スパイク(S)タンパク抗体の有無が分かるのは日常生活を送る上で、一つの指針としては有用と言えるでしょう。
・IgMが+なら...最近感染した可能性が高いと考えられます。
・IgGが-なら...過去数か月以内に感染したものの、既に抗体を保有していると考えられます。また、ワクチン接種後もスパイク(S)タンパク抗体が出現すると言われています。
ゆえに、過去に新型コロナウイルス感染症にかかっていたかどうかご心配な方や、ご自身が現在抗体を保有しているかどうか確認したい方、既感染後の状態をお知りになりたい方におすすめします。
ただ、まだこのウイルスについてはいまだ日々新しい情報が更新されている状況ですので、抗体があるからもう感染しないと医学的に断言することはできません。獲得した抗体が経時的に少なくなるとも報告されています。
加えまして、検査時に感染が疑われる諸症状がある方はお受けいただけませんことも重ねて申し上げておきたいと思います。
費用は自費扱いとなり、5,500円(税込)です。