おおくま医院

昨夜遅くの大雨には驚きましたが、その雨のおかげでしょうか、山側を眺めると、景色がジオラマの様にくっきりと見えて美しかったです。

とは言え、九州の方では大雨による被害も出ていると報じられていました。

九州にご縁のある方は(うちもそうですが。)ご心配なことと思います。

天候が読めない今の時代、自然災害は日本のどの地域でも起こり得る事で、常に自分の事としてとらえて考えなければなりませんね。

来週早々からは真夏の様な暑さになるらしいです。

昔のように、もう少し四季の移ろいをゆったりと感じられるような気候にならないかな、と叶わぬことを考えたりしています。

 

さて、今日は、タバコと糖尿病の関わりについて書いてみたいと思います。

糖尿病は、皆さんご存知の通り、血液中のブドウ糖の量が多すぎる状態を指します。

糖尿病のこわい所は、進行すると、動脈硬化が促進し、命に係わるような心疾患や脳血管障害を引き起こす危険性が高まることです。

問題のタバコですが、喫煙によって、ブドウ糖をコントロールする役割のインスリンが十分に働かなくなり、糖尿病の発症のリスク及び病状の進行速度を早めてしまうのです。

ということは、動脈硬化などは勿論、一番避けたいところの合併症（糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害など）が進行しやすくなるということです。

糖尿病の予防、進行を遅らせるには、血糖コントロールはもちろんですが、禁煙が非常に大切なのです。

海外のデータですが、糖尿病で喫煙習慣のある人が心筋梗塞によって死亡するリスクは、糖尿病で喫煙習慣のない人の2.6倍に高まるという報告があります。

しかし、禁煙を続ければ、リスクは喫煙習慣のない人と同程度に低下するのです。

 

次回に続きます。

 

梅雨から夏、真夏にかけては、非常に体力気力ともに奪われやすい時期です。

休養と栄養をしっかり取って、ゆったりとお過ごしください。