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睡眠時無呼吸症候群(SAS)の本当の怖さとは?

[2026.07.21]

暑さについてはもう書きません!

耳にタコ状態かと思いますので、皆さんとにかく熱中症に気を付けてお過ごしください。

 

さて、表題のSASの本当の怖さについてです。

断続的な無呼吸状態そのものもですが、日中の眠気による運転能力の低下があります。

アメリカのデータによると、アルコール摂取後(結構な量)の健常者とSAS患者を比較すると、SASの患者の方が運転能力に大きく低下がみられ、交通事故の発生率が高かったと報告されています。

交通事故は被害者にも加害者にもなりたくありませんよね。自損ならまだしも...です。悲劇です。

 

また、脳血管系・心血管系疾患の発症リスクも明確な増大が示されています。

これらは生命にかかわる重大な合併症といえます。

高血圧、糖尿病に代表される生活習慣病を有するSAS患者が多いことはよく知られていますが、SASを治療せずに放置しておくと、それぞれ悪化してしまうので憂慮すべき事態です。

高血圧に関しては、断続的な無呼吸が起こると、そのたびの呼吸再開で覚醒が起こり、交感神経の働きが高まることにより、夜間の血圧のみならず、日中の血圧も上昇させてしまうので、高血圧が悪化するという悪循環です。

あと、特筆すべきは糖尿病。

糖尿病とSASは非常に密接な関係があります。

・血糖値を下げるインスリンの分泌の低下

 一日の内、夜間の睡眠中に分泌されるインスリンは血糖値を下げる働きがあるのですが、SASですと、睡眠が分断されるのでじゅうぶんな睡眠がとれないのです。

必然的に血糖値にも影響してしまいます。

・体重コントロールの難渋化

体重を減少させるホルモンも睡眠中に分泌されます。SASによる睡眠不足は体重コントロールに影響を及ぼし、血糖値にも関係してしまいます。

・糖尿病の4人に1人がSAS⁉

なんと糖尿病患者の4人に1人がSASを合併しているとの報告が国際糖尿病会議でなされています。

SASと糖尿病の関係性についてはまだまだ研究が進められていますが、SASが重症になればなるほどインスリン抵抗性(血糖値を悪くする原因)、SASを治療することでHbA1cの数値が改善すると言われているのです。

 

ちょっと怖がらせてしまいましたが、ご自身でSASかも?と思われるフシがおありでしたら放置はよくありません。

まずはご相談ください。

次回は、ご相談いただいた後の簡易検査と治療について書いてみます。

お役に立てましたら幸いです。

 

書きません!と書きながら...ですが、本当に参ってしまう暑さです。

あと2か月弱でしょうか。

収まるまで耐え抜きましょう!

男性のかかりつけ患者さんがご自作の切り絵をお持ちくださいました。あまりに素敵でしたので、待合室に飾らせていただいています。お気持ちも嬉しいです。

 

 

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