大人として。
[2017.03.08]
先だってから気に入っている黒川博行さん原作のドラマ破門(今頃という感じですが、、。)。
そんなに気に入ってるんだったら、原作の小説も読んでみたらという妻(元・文学少女by妻)のススメに従って、数冊購入してみました。
早速に読み始めてみたのですが、やはり桑原・二宮コンビが出てくる疫病神シリーズじゃないと楽しめないのです。
他の小説は、ハードというのでしょうか、ひとりも所謂よき人が出てこないので、息が詰まってくるのです。
それがいい!という向きも勿論あるのでしょうが、私はちょっと感情移入できませんでした。
疫病神シリーズに惹かれる理由としては、コワモテヤクザの桑原の激しい言動の裏に、人として持つべき最低限の正義や心根というべきものを感じられるからでしょうか。
言葉遣いの怖さと反比例するかのように、人としての優しさも感じるシーンも多々あります。
(特に、国境という小説で感じます。)
最近、大人として持っているべき正義、倫理観、公共心が欠けているが故に起こる事柄が非常に多いように思います。
どんな時でも、どんな状況でも、子どもたちに恥じることのない生き方をしていくことが、大人としての責務ではないかとしみじみ感じる今日この頃です。