お薬は続けなくちゃいけないの?
「このお薬は飲み続けなくてはいけないんですか?」
高血圧や高脂血症、糖尿病、痛風などをお持ちの患者さんに時折尋ねられることがあります。
答えはYESです。
ずっと飲み続けることにふと疑問を感じられるのはよく理解できます。
ただ...
内服が必要になった状況に至ったのはなぜでしょうか?
あまり厳しいことは言いたくはないですが(言えるほど私もちゃんとできてはいない…)、ほとんどの場合が、好ましくない生活習慣の連続、いわゆる不摂生の連続で体が悲鳴を上げた結果といえるのです。
不摂生とは塩分、脂分、糖分の摂り過ぎ、不規則な生活、運動不足、睡眠不足などなど。
あげれば枚挙にいとまがありません。
それらゆえに、内服が必要な状態になった訳です。
ベストなのは、特定健診などをきっかけに受診→生活習慣の改善(内服なし)→定期的な受診による経過観察です。
実際、当院にはそういった患者さんが通院されておられます。
粛々と好ましい生活を続けられ、本当に素晴らしいです。
ただ、皆さんが可能かというと、なかなかに難しい…のも現実といったところでしょうか。
内服が必要な患者さんは、数か月に一度の採血や年に一度の特定健診などで、経過を診させていただき、もし段階が進んでしまっているようであれば治療方針も変えていかねばなりません。
変えていかなければ、合併症が起こってきたり、生命にかかわる脳疾患や心疾患につながる可能性が出てくるからです。
複数の生活習慣病をお持ちの方ならなおさらです。
そんな訳で...
コントロールしていくためには、内服は必須です。
内服によって、いわゆる「数値」が保たれているのです。
今より悪い状態にならないようにしっかりと内服を続けてください。
後悔先に立たず、ですよ。
一緒に頑張っていきましょう!
特定健診をご自身の健康状態のチェックに受けましょう。
