AGA外来
AGA(Androgenetid Alotopeciaの略)とは、男性型脱毛症を指します。
思春期以降の男性に多く、日本では薄毛にお悩みの男性が1,000万人以上とも言われています。
進行性の症状を呈しますので、一旦発症すると、少しでも早い介入が望まれる疾患です。
発症の主な原因は、ジヒドロテストステロン(=DHT)という男性ホルモンだと考えられています。
・端的に説明しますと、
上記のDHTが原因によって、毛母細胞の増殖が抑制されてしまう
↓
新しい毛の成長が妨げられたり、生えている硬い毛が軟化する
↓
結果的に毛が薄くなってしまう
...という好ましくないサイクルとなり、症状が進行していくのです。
毛は、成長初期⇒成長後期⇒退行期⇒休止期といった毛が成長してから抜ける4段階のサイクル=毛周期を繰り返して生え変わっています。
ですが、AGAを発症すると、毛周期が正常に繰り返されなくなり、毛母細胞が休止期のままでとどまり、次の成長期に移行しない状態になってしまうのです。
当院のAGA外来では、毛母細胞の増殖を抑制してしまうDHTの産生を阻害する(=正常な毛周期に戻す)作用のある薬剤の内服を治療の基本としています。
毛母細胞を活性化する外用薬もありますが、あくまで補助的なものですので、こちらだけでは効果を出せないので、外用薬のみは処方しません。
薬剤はデュタステリド(ザガーロのジェネリック)、フィナステリド(プロペシアのジェネリック)を採用していますが、デュタステリドの方がより有効であるデータがありますので、まずデュタステリドの内服で進めていきます。
デュタステリド、フィナステリドともに並行輸入などではなく、国内製造の正規品を処方いたします。
《診療の流れ》
① 予約は不要です。診療時間内にご来院ください。
② 当院初受診の方は問診票にご記入頂き、診察では詳しく症状の始まりや経過、睡眠、ストレスに ついて詳しくお話をお伺いします。
視診に続き、 血液検査をさせていただきます。
肝臓に異常がある場合は内服治療の継続ができませんので、血液検査は必須です。
薬剤の効果の出方、出る可能性ある副作用の内容、内服開始後の毛の状態の変化について、初回時に説明させていただきます。
ご不明な点、ご不安な点等ございましたら、お聞かせください。
③ 数日後に血液検査の結果が出ましたら、再度ご来院頂き、薬剤の処方をいたします。
④ 以後は、一ヶ月に一回のご来院をお願いいたします。
症状の経過を拝見し、副作用の有無をうかがいます。
デュタステリドの服用が合わない場合は、フィナステリドに切り替えていきます。
治療の途中もご不明な点はご遠慮くなくお尋ねください。
治療の肝となる薬剤の内服は、少なくとも3ヶ月~半年はお続けいただきたいと考えます。
個人差がありますが、半年程度から発毛効果を感じ始め、1~1年半後には状態がかなり良くなっていると思われます。
服用開始後、一時的に抜け毛が増えていく傾向がありますが、ご不安にならずにお続けください。
薬剤が効いていることの表れで、今生えている古い毛が抜け落ちているのです。
《費用について》
自由診療となるため、保険は適用できません。
初回➡5,000円(自費の初診料・血液検査に係る費用)
2回目以降➡7,500円(再診料・薬剤1ヶ月分)
※ 内服継続にあたり、3か月に一度の血液検査(主に肝機能チェック)が必要となります。
その月は、10,000円申し受けます。
デュタステリド、フィナステリドともに薬剤の服用は、20歳以上の男性の方のみとなります。
昨今は生活習慣の乱れやストレスフルな日常のせいもあり、若い年齢の方もAGAを発症される方が増えています。
進行性ゆえ、早い治療が改善の糸口となりますので、お悩みの方はお気軽にご相談ください。
※ 薬剤の副作用について
アットホームな院内でリラックスしてご相談ください。